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「3H戦略」でファンを獲得しよう!YouTubeマーケティングで大事なこと

HeroHubHelpとはなにか

YouTubeの利用者数は年々増加しています。それをうけて、YouTube運営をマーケティング活動の一部として活用している企業が増えてきています。

しかし、YouTubeチャンネルを開設し運用してみたが、
「視聴回数が増えない」
「チャンネル登録者数が増えない」

など思っていた効果が出ず、マーケティング活動の一環としてYouTubeを活用はしてみたものの、上記の理由で、更新頻度が低くなり、放置している状態のチャンネルが多くあります。

YouTubeの企業アカウントで成果をあげるためには、闇雲に動画を投稿するのではなく、戦略的に投稿していくことが必要です。

この記事では、YouTubeで必要になる動画マーケティングの3H戦略を解説いたします。
3H戦略を理解することで、視聴者がもとめる動画コンテンツとは何かがわかり、戦略的にYouTube運営を行うことができます。

そのことにより、最小限の労力で、ファンを獲得することが可能になるのです。

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1.Googleが提唱する「3H戦略」とはなにか?

3H戦略の図のイメージ

2014年、GoogleがYouTubeの視聴者の傾向を分析し、動画マーケティングに必要なコンテンツを3つに分類しました。3つのコンテンツとは「Hero」「Hub」「Help」と呼ばれるもので、その頭文字をとって3H戦略と言います。

上記の図を見ていただければ分かる通り、3H戦略はファネルに当てはめて考えると理解しやすくなります。ターゲットが今どの段階なのかを見極め、ターゲットに沿ったそれぞれの動画コンテンツを発信していくことが重要なのです。

ここではそれぞれのコンテンツがどのような内容なのか説明していきます。

Heroコンテンツ

[ターゲット]
潜在顧客
[コンテンツの例]
・新製品や新サービスのプロモーション動画
・イベントやキャンペーンのビデオ
・インフルエンサーとのコラボレーション 動画 など

Heroコンテンツは、より多くのターゲットを獲得するためのコンテンツです。
「面白い」「共感」「感動」「かわいい」など話題性のあるコンテンツでターゲットの心に訴えかけるような動画で興味や関心を集めていきます。

Heroコンテンツで重要なことは、直接的に商品やサービスのメリットを訴求させるようなものではなく、動画のストーリーに興味をもってもらうことです。

したがって、ストーリーには購入を促すような要素はなるべく入れずに、動画のストーリーを通じて自社の商品やサービスを知ってもらい興味や関心を持ってもらうことが、このHeroコンテンツでは優先されます。

Hubコンテンツ

[ターゲット]
顧客(見込み客)
[コンテンツの例]
・企業エピソードなどのビデオブログ 
・製品やサービスのウェビナー 
・シリーズ化したインタビュー動画 など

Hubコンテンツとは、商品やサービスに興味を持ってもらえるようなコンテンツのことを言います。

Hub(ハブ)とは中心・中核という意味で、まさに中核となるようなコンテンツです。他のコンテンツも見てみたい!と思わせるような、商品やサービスに興味を持ってもらうために作られる動画です。

このコンテンツは、ターゲットと企業をつなげる役割をもち、自社の価値観や世界観、商品・サービスのメリットなど有益な情報を伝えていき、Heroコンテンツで獲得したターゲットをひきつけます。したがって、ターゲットとの継続的な関係を構築していくため、長期的な発信と一貫性のある動画作りが必要となります。継続的に発信していくことで、商品・サービス、ブランドなどに対して安心感や期待感をターゲットに届けることができます。

Helpコンテンツ

[ターゲット]
ファン(リピーター)
[コンテンツの例]
・マニュアル動画
・ハウツー動画
・製品チュートリアル動画
・FAQ動画 など

Helpコンテンツは、ターゲットの疑問点やニーズに対して、丁寧な対応で信頼感を高めるためのコンテンツです。

Heroコンテンツで広くターゲットを獲得し、Hubコンテンツで良好な関係を築いたとしても、時間が経過するとともに、企業や商品・サービスに関して疑問点や不安などが生じてきます。
その際に、その問題や不安を解消できるようにサポートをすることで、信頼性やロイヤリティが高まり、根強いファンとなっていきます。

また、Helpコンテンツは、ターゲットのニーズが発生した時点で、コンテンツを見つけてもらわなければなりません。必要なときに見てもらいやすいように動画タイトルの工夫が必要であったり、ターゲットとの接点のタイミングが重要となるためSEO戦略が必要不可欠です。

瞬間的なバズを狙うフロー型のHeroコンテンツと違い、普遍的な困りごとを解決するHelpコンテンツはストック型の側面が強いと言えるでしょう。

2.3H戦略を取り入れた参考動画

それでは実際に3H戦略を取り入れている企業の動画を見てみましょう。
動画マーケティングを実践している企業は、どれか一つに偏った配信・投稿では無いところが注目です。必ずHero、Hub、Helpコンテンツをバランスよく配信しています。

SNSシェアを喚起するようなHeroコンテンツ 

Red Bull「ラスト・コール・フォー・ミスター・ポール」

1億6000万回も視聴され、広く視聴者を獲得したRed BullのHeroコンテンツ。
フリーランナーのジェイソン・ポールが出演し、空港を縦横無尽に駆け回り、飛行機に乗り込むまでを記録した動画です。空港やキャストの手配など規模も大きいですが、編集手法も凝っており、視聴者を引き込む力のある動画となっています。

顧客と関係を構築するHubコンテンツ

IKEA JAPAN 「リチュアルを始めてみよう」

「リチュアルを始めてみよう」というテーマで、様々な人々の生活の一部を切り取ったシリーズ動画です。インタビュー形式で動画を作成し、IKEA商品の利用シーンとともにこんな生活はいかがでしょうかとターゲットに提案をしています。

IKEAはこのHub動画の他にも、ある特定の人物のストーリー動画をはじめ、Helpコンテンツも豊富に発信しています。

ファンをサポートするHelpコンテンツ

Gillette Japan 「正しい髭の剃り方、シェービングのヒント」

より良い髭剃りができるように作成したGillette JapanのHelpコンテンツの動画です。
ここで重要なのは、商品のセールスをしていないということです。髭剃りの動作の過程でカミソリを紹介しながら、疑問や質問などが多いであろう、うまく髭を剃りたいというターゲットのニーズに応えている動画です。

このようにユーザーの悩みを探り、問題解決のために動画でサポートすることで、ユーザーとのエンゲージメントを高めていくのがHelpコンテンツの役割となります。

3.YouTube運営がうまくいっていないと感じたら、「3H戦略」を意識してみる

動画マーケティングの図

動画を定期的に投稿しているけど、視聴回数や視聴者数が伸びないなどの悩みがある場合は、3H戦略を意識しながら動画制作や動画配信を行っていくことで改善がみられる場合があります。

特に3H戦略のなかでも、以下の3点を意識しながらYouTubeチャンネルを運営していくことをおすすめいたします。

Heroコンテンツは訴求力の高い動画を作る

Heroコンテンツの役割は、幅広いターゲットにリーチさせることです。上述した通り、ターゲットの感情に何かしらの動きを与える動画である必要があります。

著名人や芸能人を起用すればそれなりの話題性にはなりますが、コストをそこまでかけられない場合がほとんどだと思います。その場合は、ターゲットが何を求めているのか、今何が話題となっているのかなど、人々の欲求を刺激するような動画を作りましょう。

そのためにHeroコンテンツは時間をかけてしっかりと動画を作っていくことが重要です。

このHeroコンテンツの動画でしっかりリーチさせないと、HubコンテンツやHelpコンテンツに繋がらず、思った結果につながらない場合があります。

3つの動画コンテンツをバランスよく投稿する

YouTubeの企業アカウントにはHelpコンテンツが多いと言われています。Help動画はそれぞれのターゲットのニーズを満たすための動画コンテンツであるため、再生回数は少なくなりがちです。そのため、再生回数が少ないからといって、動画配信をやめてしまうことがあります。

見込み客を獲得するHeroコンテンツ、Heroコンテンツで獲得した見込み客と継続した関係を築くためのHubコンテンツ、そしてニーズに対して解決を促すHelpコンテンツの3つのコンテンツをバランスよく用意することで、YouTube運営を成功に導くことができるでしょう。


【各コンテンツの投稿バランスの参考例】
Heroコンテンツ
・・・年に数回(季節ごとやイベント発生時)
Hubコンテンツ・・・週1回や月1回など定期的
Helpコンテンツ・・・検索トレンドや需要に応じて都度投稿

マイクロモーメントの考えも取り入れる

マイクロモーメントとは、生活者が「知りたい」「解決したい」「行動したい」「買いたい」「(アイデアなどを)得たい」と思ったとき、スマホなどのデバイスですぐに調べて行動することを言います。

このマーケティング理論も2015年にGoogleによって提唱されたもので、YouTubeなどに活用できる動画マーケティングの3H戦略よりも広範囲に適用できるマーケティング理論です。

例えば、ローストビーフの検索トレンドが急上昇しはじめるのは、クリスマス前の12月頃です。そのタイミングでローストビーフを調理する器具などの商品プロモーションの活動などを行うことで、自社商品やサービスを知ってもらい、コンバージョンに至る可能性が高まります。

このように生活者の検索のタイミング(いつ、どこで、なにを)を、検索トレンドや検索ワードなどのGoogleの機能を利用して、適切に見極めたうえで、適切な動画の配信を行う必要があります。

YouTubeの運営には動画配信で3H戦略を取り入れるだけではなく、消費者の行動であるマイクロモーメントも意識することで、より高い効果が得られるようになるはずです。

まとめ:バズらせて、関係を構築し、ファンを作る。この流れを意識したバランスのとれた動画コンテンツが大事!

「3H戦略」の言葉は知っていたけど、自社のYouTube運営に取り入れていなかったという方もいらっしゃったかと思います。いかがでしたでしょうか。

Heroコンテンツのようにターゲットの心に刺さるバズらせるような動画のみだけでなく、その後のもっと知ってもらうHubコンテンツやユーザーをサポートするHelpコンテンツの重要性も理解していただけたかと思います。

3H戦略やマイクロモーメントなどのマーケティングを意識しながら、一番大事なことである「ターゲットが自社の商品やサービスに何を求めているのか」「何を期待しているのか」をしっかり見極めて、動画制作を行うことが成功の鍵です。

自社ブランドのファンを獲得し増やしていくために、今回ご紹介した3H戦略を参考にしながら、Heroコンテンツ、Hubコンテンツ、Helpコンテンツの動画コンテンツの作成を行ってみてはいかがでしょうか。

バドインターナショナルは、ご依頼通りの動画を作るだけでなく、3H戦略を軸に、ターゲットや投稿時期などを考えた動画マーケティングに注力した動画・映像制作を行っております。「動画を作ったはいいけど、反応が悪い」「自社のYouTubeチャンネルを活性化させたい」などの課題がございましたらぜひお声掛けください。

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