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成功するキャラクタービジネスとは?活用方法とメリットを徹底解説!

街を歩いたり、WEBサイトを見たりしていると、何かしらの「キャラクター」に出会わない日はないと思います。巷ではアニメやマンガ、ゲームなどのコンテンツに登場するキャラクター以外にも、企業や商品、ブランドなどをイメージした多種多様なキャラクターが生まれ続けているのです。

現在はSNSなどの普及に伴い、各種のプラットフォームも確立してきました。企業や自治体からの情報発信も容易になり、独自のキャラクターを作り活用しているところも増えています。

このような流れの中で、「キャラクタービジネスに興味が湧いてきた」「自社のキャラクターを作ってみたい」とお考えの方もいるかもしれません。

キャラクターの活用は、企業やブランドの顧客に対する誘因力を強める意味では、非常に有効な手段です。ですが「キャラクタービジネス」と聞くと、権利関係が分かりにくかったり、コストがかかるイメージがあり、ハードルが高いのでは?と不安に思われるかもしれません。

今回の記事では、企業としてキャラクターを上手に活用するためのノウハウについて、紐解いていきたいと思います。

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1.キャラクタービジネスとは?

キャラクタービジネスとはの画像イメージ

「キャラクタービジネス」とは特定のキャラクターを活用して、企業が自社や自社ブランド、あるいはキャラクターそのものの好意形成や認知拡大、さらにそこから得られる利益を狙っていくビジネスです。

具体的にはオリジナルキャラクターを作り出し、そのキャラクター自体を商品化したり、キャラクターを使用する権利を他社に売ったりする手法です。

ここで言う「キャラクター」には、大きく分けて主に4つの種類があります。まずはそれぞれの種類について整理してみましょう。

<コンテンツからのキャラクター>

アニメやマンガ、ゲームなどのコンテンツに登場するキャラクターのことを指します。作品自体のほか、各キャラクターにも根強いファンがついているのが特徴です。
例:おぱんちゅうさぎ、ちいかわ、ドラえもんなど

<ビジネスによるキャラクター>

キャラクターそのものを商品として売り出し、商品化権や版権などで利益をあげるケースです。さらにそのキャラクターを使ったコンテンツを、事業として作り出しているケースも含まれます。
例:ハローキティ、リラックマなど 

<公的機関からのキャラクター>

自治体や警察署といった公的機関が、住民にその役割を広く知ってもらい、親しみを持ってもらうために考案したキャラクターのことです。
例:「せんとくん」(奈良県のマスコットキャラクター)、「ピーポくん」(警視庁のシンボルマスコット)など

<ブランドのキャラクター>

特定の商品やサービス、ブランドを訴求するために、表現方法のひとつとして利用されるキャラクターです。
例:「ドコモダケ」(NTT docomo)、「ソラカラちゃん」(東京スカイツリー)など

コンテンツからのキャラクターの場合はライセンスの仕組みが複雑で、使用する権利を取得するまでに多くの時間とコストがかかります。一方、ビジネスによるキャラクターに関しては、仕組みが簡略化できる上、知的財産権も所有できるのが特徴です。

2.キャラクタービジネスの市場規模と今後の展望

キャラクタービジネスの市場規模と今後の展望の画像イメージ

キャラクタービジネスの市場としては、ビジネスによるキャラクターの割合が年々増加しているのが現状です。さらにその市場構成は、版権と商品化権に 分けられます。

・版権キャラクタービジネス

版権とは「キャラクターそのものの使用権」のことを言います。他社キャラクターを使用する場合は、そのキャラクターの権利者とライセンス契約を結び、使用範囲の許諾を求めたり契約料を支払ったりすることが必要です。

・商品化権キャラクタービジネス

商品化権とはキャラクターそのものに対する権利ではなく、そのキャラクターを「グッズ・衣料品・食料品などの商品や、宣伝・サービスなどに利用し、商品化する権利」のことです。

それでは、キャラクタービジネスにおける版権・商品化権の市場規模はどのようになっているのでしょうか。

マーケティングリサーチ会社「矢野経済研究所」が行った2023年の調査によると、2022年度のキャラクタービジネスの市場規模は2兆6,136億円で、前年比101.1%。2023年度の予測も2兆6,508億円と、毎年増加傾向にあります。

では、その内訳はどうなっているでしょうか。

2021年度
市場規模:2兆5,863億円
商品化権(小売金額ベース):1兆2,563億円
版権(契約金額ベース):1兆3,300億円

2022年度
市場規模:2兆6,136億円
商品化権(小売金額ベース):1兆2,736億円
版権(契約金額ベース)1兆3,400億円

この数字を見るとわかる通り、商品化権・版権ともにプラス成長をしています。2023年度予測も商品化権が1兆2,908億円、版権が1兆3,600億円と、どちらも増加すると予測しています。

日本が誇る強力なコンテンツであるアニメやマンガ、そしてゲームは、毎年途方もない数が発行・公開され続けており、キャラクタービジネスの市場規模も、引き続き堅調に推移していくことでしょう。

特に言語を超えて受け入れられるキャラクターは、海外においても大規模な展開が期待できます。

コロナ禍での外出禁止が追い風となって、海外でのアニメ・マンガの視聴者は確実に増えました。日本発の人気キャラクターは、数年前には予想もできなかった規模で、全世界に広がる勢いを見せています。

参考:キャラクタービジネスに関する調査を実施(2023年)|市場調査とマーケティングの矢野経済研究所

3.キャラクタービジネスのメリット・デメリット

キャラクタービジネスのメリット・デメリットの画像イメージ

ここまで見て来た通り、確かにキャラクタービジネスの未来は明るそうに見えます。しかしだからと言って、やみくもにキャラクターを作れば良いというわけではありません。

まずはどのような目的でキャラクタービジネスを始めるのか、キャラクターを活用するにあたり、自社の課題解決のためにどのような施策があるのかを、一度冷静に考えてみましょう。

その過程で大切なのは、キャラクタービジネスを行う際のメリットとデメリットを、きちんと理解しておくことです。

メリット

・他社の製品やサービスとの差別化が図れる

キャラクターを商品パッケージに使ったり、SNSやCMで発信したりすることで、コモディティ化した製品やサービスでも、他社の類似商品との差別化を図れます。

・年齢や性別、世代を超えて愛着が生まれる

「Non Age, Non Sex, Non Generation」という言葉が、キャラクタービジネスを表現する際に使われることがあります。これは年齢や性別、世代に関係なく、すべてのユーザーを対象とした産業として確立されているという意味です。

言い換えると、キャラクターを上手に活用できさえすれば、「幅広いユーザーからの好意的なイメージを築きやすい」と言えるでしょう。

・認知度や知名度が向上する

SNSやCMなどを使ったPRや販促施策に、キャラクターをできるだけ継続的に露出させることで、視聴者により強い印象を残せます。

その結果、視聴者はそのキャラクターと企業や商材を関連付けて認識するようになり、キャラクターを見ただけで企業名や商品・サービス名を想起してくれるようになります。

デメリット

・定着や浸透に時間がかかる

他社の既存キャラクターを利用する場合とは違い、自社でオリジナルキャラクターを作る場合のデメリットは、世間に全く知られていない状態からのスタートになる点です。

認知度や知名度を上げていくには、そのキャラクターを一から育てていくつもりで、様々なメディアでの露出を忍耐強く続けていく努力が不可欠です。

・ブランドを毀損する恐れがある

せっかくキャラクターを作っても、その設定が企業や商品・サービスの内容とかけ離れていた場合には、ブランドやキャラクター自体のイメージを損なう恐れがあります。最悪の場合はユーザーに違和感を持たれ、SNSなどで炎上するきっかけにもなりかねません。

自社キャラクターの戦略をしっかり見定めるのはもちろん、他社の商品やサービスとの相性も考慮した上で取り組んでいく必要があります。

4.自社独自のキャラクタービジネスを成功させるには?

キャラクタービジネスを成功させるにはの画像イメージ

他社が作った既存のキャラクターを使う場合は、すでに広く認知され、ユーザーのイメージが固まっている点がアドバンテージとして利用できます。つまり、既にそのキャラクターのファンがついているために、最初からある程度の効果を見込めるのです。

しかし、自社で一からキャラクターを作ってビジネス化するには、膨大な時間と費用がかかるのはもちろん、効果が出るまでそのキャラクターを維持していく根気強さが求められます。

もちろん、一度成功しさえすれば、そのキャラクターを使った企業や商品・サービスの認知向上や売上への寄与につながります。それでは、ビジネスとして成功させるためには、どんなキャラクターを生み出せば良いのでしょうか。

ポイントは「シンプルでチャーミング」

キャラクタービジネスを成功させる上で一番肝心なのは、やはり「どんなキャラクターを作るか」という点です。おすすめは「極力シンプル」な「誰が見ても覚えやすい」キャラクターにすることです。

無駄な要素をとことん削って「覚えやすいキャラクター」を目指し、ユーザーに伝えたい情報(個性)を明確にします。

キャラクターをデザインする前に、まず以下のような設定を考えておきましょう

・そのキャラクターを使う目的
・ターゲットとなる層
・キャラクターの個性や性格
・性別や種族、年齢などの見た目
・簡単な略歴
・ユーザーに持ってほしいイメージ

実際のデザインは、例えば自社のスタッフに絵が上手い人がいれば描いてもらってもいいですし、プロのデザイナーやイラストレーターに依頼したり、コンペなどで募集したりといった方法もあります。

レギュレーションやルールの明確化

キャラクターを長期的に運用していくとなると、当初の意図とは異なるかたちでキャラクターを使われる場面が出てくることも。そのため、事前にきちんとしたレギュレーションを定めておく必要があります。

また、キャラクターそのものを宣伝で使用する際のルールや、他社とキャラクターライセンス契約を結ぶ際の使用料なども、あらかじめ決めておかなければなりません。

自社のオリジナルキャラクターをビジネス化し、今後も発展させていくのであれば、このルールの決定は必要になります。法律面なども盛り込んだ上で書面にし、後に残るようにしておきましょう。

社内のコンセンサスを得ておくこと

自社の事業としてキャラクタービジネスを行うのであれば、社内での調整や意思統一が不可欠です。どんな仕事でも同じだとは思いますが、特にキャラクタービジネスの場合、収益化までにかなりの日数を要することを周知しておかなければなりません。

この点で社内のコンセンサスが得られていないと、「すぐに収益化できない」からと打ち切りを余儀なくされることも。せっかく作ったキャラクターが途中で放置され、過去の遺物として忘れ去られてしまうケースも出てきます。

まとめ:目的意識とデザインの良し悪しがキャラクタービジネス成功のカギを握る!

ここまでお話ししてきた通り、キャラクタービジネスは軌道に乗るまでの道のりが非常に険しいのが実状です。その反面、一度ヒットしたら売上に絶大な影響を発揮します。

「キャラクターを作ってはみたけど、会社の方針で途中で使わなくなった」
「どのように運用またはビジネス化したらいいのかわからない」

このような課題に直面して、活用をあきらめてしまうケースも見られます。大切なのは、まずは自社の問題点や目的を明確にしたうえで、キャラクタービジネスに着手することです。

また、キャラクター自体の良し悪しが成功を大きく左右するため、デザインはやはりプロのイラストレーターにお願いし、キャラクタービジネスに知見のある制作会社に運営を任せたほうが良いでしょう。


バドインターナショナルは、専属のイラストレーターが在籍しているため、キャラクターの企画から作成・設計、そしてビジネスへの展開までご提案を行うことが可能です。また、オリジナルキャラクター「ニギリンジャー」を運用しており、キャラクターブランドを使用したライセンスビジネスも展開しております。

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