
企業の顔となるWebデザインの重要性は、マーケティング担当者をはじめとして、自社のビジネスにかかわる人であれば理解しているはずです。
求職者は必ずといっていいほど、企業のホームページを訪れますし、製品やサービスを利用するユーザーは、どのような企業が製品やサービスを提供しているのかを調べるため、ホームページやランディングページ、ECサイトなどを訪れます。
目的にそって作られたWebデザインであれば、ブランド認知、エンゲージメント、コンバージョンなど重要な役割を果たしてくれます。
しかしながら、企業のホームページのデザインは、ユーザーの欲しい情報がどこにあるのか分かりづらかったり、操作方法が分かりづらかったりと、使いづらく見づらいWebデザインが多いのが事実です。
このコラムでは、2025年のトレンドとなる優れたWebデザインを紹介します。見た目の美しさやパッと見の華やかさだけではなく、訪れたユーザーに何かしらのアクションや記憶に残してもらえるような工夫を施しているWebデザインです。
2025年に流行するこの10種類のWebデザインを参考に、自社のホームページに取り入れてみてはいかがでしょうか。
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目次
1.カーソルアニメーション


カーソルアニメーションは、Webデザイン全体からみると、かなり小さなことと思われるかもしれません。しかしながら、小さな変化が強力なツールとなり、大きな影響を及ぼす可能性があります。
カーソルアニメーションとは、マウスポインターに独創的な工夫を施し、視覚的にデザインされたものです。形状や色やアニメーションなど単純なポインタよりも魅力的で記憶に残すことも可能になります。
なぜカーソルアニメーションが必要かというと、視覚的な魅力や体験を高めることはもちろんのこと、直感的なユーザーエクスペリエンスの実現、競合他社との差別化など多くのメリットがあります。
2.Bento グリッド / Bento UI

Bento(ベントー)とはまさに日本の弁当箱からインスピレーションを得たデザインです。
四角い弁当箱に、仕切りを使いながらおかずやご飯をつめていくように、Webサイトのコンテンツを一つのブロックとして組み立てていくWebデザインがBento グリッド(Bento UI)と呼ばれています。
Bento グリッド(Bento UI)を広めたのがAppleと言われるように、Appleのサイトではよく見られます。ほかにはポートフォリオやダッシュボードなどによく見られるWebデザインです。
このバランスの取れたレイアウトは、使いやすさや見やすさをはじめ、優先させたいコンテンツを容易に配置できたり、レスポンシブデザインにも最適な作りとなっています。
3.ネガティブスペースの強調

ネガティブスペースとは、デザインにおける空白部分、いわゆる何もない空間のことをいい、ホワイトスペースとも呼ばれます。
このネガティブスペースの重要性は、Webデザインに限って言われているわけでは有りません。ポスターなどのグラフィックデザインなどについても重要とされている考え方です。
ネガティブスペースを強調することは、訪れたユーザーへ読みやすさや集中力を高める効果があります。それぞれのテキストや画像、ボタンなどに余裕をもたせ、視覚的な区切りを作ることで、ユーザーへの負担を軽減させます。
4.インタラクティブな3D

3Dデザインは今では珍しいものではありませんが、そのビジュアルのインパクトや没入感は今でもユーザーを魅了しつづけています。
アメリカCappasityの調査によると、Webデザインで3Dのテクノロジーを活用することは、訪問者のページ滞在時間が最大6倍に増加する可能性があると発表しています。それほど3DWebデザインはユーザーに高い価値を与えているのです。
3Dというと今でもハードルが高く、高価な技術と思われがちですが、様々なWebサイトを構築するツールやサービスがあるので、3DWebデザインでも容易に作成することができます。
5.スクラップブッキング

最近流行しているフラットデザインとは真逆のデザインといえる、スクラップしたアルバムのようなWebデザイン。
名称の通り、写真やメモ、手紙、スタンプなど手作りのアルバムのような作りのことをいいます。
非対称なレイアウトで遊びココロのある、かなり個性的なデザインとなります。様々なテクスチャーやフォントなどを集め、選別しながら、新しい価値を掲げるデザインです。
6.ダークテーマ

このダークテーマは近年主流となっているデザインです。
ダークテーマはユーザーの目の疲れを軽減させる効果だけではなく、デザイン的にもシックでスタイリッシュなイメージを与えることができます。
上記のサイトのように、背景が黒であれば鮮やかなビジュアルを配置することで、Webサイトがより印象的になり、ユーザーの目に留まりやすく、忘れられないものとなるでしょう。
さらに読む:2023年WEBデザイントレンド(6 .ダークモード)
7.持続可能性を意識したWebデザイン

デジタルデザインの原則と環境に配慮したWebデザインは近年人気が高まっています。
数年前より、消費者は企業の社会的責任に対する意識や取り組みを重要視しており、環境やマーケティング、プロダクトにおいて配慮のある企業やブランドが選ばれる傾向が強くなっています。
Webデザインにおける持続可能性とは、エネルギー消費、二酸化炭素排出量、資源負荷を軽減するスタイルを取ることをいいます。例えば、上記で紹介したダークテーマもエネルギー軽減に役立ちますし、コンテンツを明確でシンプルなものにすることで、Webサイトに必要なデータ量などを削減できるといった内容です。
これは今年のトレンドというより、これから先標準となる考え方となり、実装が必要不可欠となります。
8.フルページヘッダー

フルページヘッダーとは、画面全体を覆うような視覚的に目立つようなヘッダーデザインのことを指します。
これらのヘッダーには、文字だけではなく、動画や画像、アニメーション、CTAボタン、見出しなどでユーザーの興味を喚起させます。
しかしながら、ユーザーに強い印象をあたえ、行動を誘導する働きはあるものの、デザインによっては、アクセシビリティが悪くなったり、レスポンシブ性の最適化に重点を置く必要があったりと、プロの熟練の技術が必要となります。
9.グロー効果

グロー効果とは、まるで対象が光をまとっている、放っているような印象を与えるデザイン手法を指します。
特に先述したダークテーマなどと組み合わせることで、未来感を演出することができ、魅力的なデザインとなります。
また、画面解像度が向上したことにより、グロー効果のインパクトがより強くなっています。
10.カスタムイラスト

ストック画像とは違い、オリジナルで作成したイラストをWebデザインに採用することで、他社との差別化を図ることができ、独自のアイデンティティとメッセージを伝えることが可能になります。
また、Webサイト全体の統一感もうまれ、一部イラストアニメーションなどで注目を集めることで、ユーザーに行動を促すこともできます。

まとめ.最新のWebデザインのトレンドを取り入れ、ユーザーの心に響く自社Webサイトを
2025年のWebデザイントレンドについてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。代表的な10種類のデザインを取り上げました。
いずれのデザインもWebサイトに訪れるユーザーに対して、何かしらのアクションを促したり、強い印象を与えるようなデザインです。
Webサイトのデザインが古く感じられたり、ユーザーが使いづらいと感じたりすると、せっかく企業サイトにアクセスしてくれたユーザーも逃げてしまう可能性があります。
そのためには、Webサイトを定期的に見直したり、Webデザインのリニューアルが必要不可欠です。
そうすることで、Webサイトを通して、企業のアイデンティティの強化やコンバージョン率の向上などといった、目的を達成するための持続的な効果が期待できます。
バドインターナショナルは、最新のWebデザインのトレンドを自社サイトにどのように取り入れたら良いかなどの疑問にお答えいたします。デザインを先行させるのではなく、Webサイト作成のゴールを定めたうえで、最適なご提案をいたします。ぜひご相談ください。
